寄宿学校のジュリエット7-10巻を読んだ感想
寄宿学校のジュリエット既刊全部読み終わりました
蓮季との一件でジュリエットが積極的になったり、
文化祭でサイベル先輩にようやく焦点があたったり、
ジュリ男と丸流が友だちになったりと、
いろいろ見どころがあってニヤニヤしつつ笑いつつ読んでたわけですが、
結構話が動いたような、でも実はそうでもないような感がありますね
文化祭の話では、ジュリエットが過去に黒犬と白猫で恋仲になった二人がいたけど、
バレた後に学園を追い出されてしまったという話を聞かされ、
実はそれがペルシアの父親と犬塚の母親だったという展開
普段は二人の身分の差というか出身国の差がだいぶコメディでごまかされてますが、
背景はやっぱり結構重いですね……
とはいえそういう話が動く展開は結構好きなんですが
個人的に一番良かったのは藍瑠の話ですね
ジュリ男を連れて帰省した犬塚
予想外に早く帰ってきた藍瑠の目をごまかすために稽古をするわけですが
藍瑠の初回登場時にはビビってた犬塚が真っ向から打ち合って、
「いつまでも犬塚家の恥さらしじゃねぇぞ!!」
発言の後に嬉しそうに笑うのがもうね、最高です!
おお、兄妹仲結構いい感じだなあ……とか思ってたら、
まさかのペルシア身バレ
からの犬塚とペルシアへの別れろ命令
そこからの兄弟喧嘩の流れ……
最高でしたね!
藍瑠の背負ってたものとかいろいろ明かされるし、
藍瑠の言っていることもわかるし、というか普通だし、
露壬雄の言ってることのほうが無茶苦茶というか夢見がちというかただの願望というか、現実的じゃないわけですよ
それでも最期には認めてくれるとまではいかなくても、
ペルシアと露壬雄を無理に別れさせようともしなかったっていうの一歩前進って感じがしてよかったです
露壬雄と藍瑠の兄弟喧嘩は割と重要なポイントだと思うから、
話の終盤までないんじゃないかなあと思ったけど、結構早かったですね
喧嘩自体も熱かったし、何より最後にこれまで藍瑠が家や露壬雄を待ってきてくれたことに対して、露壬雄が
「今まで……ありがとう……」
っていうシーンが今までで一番良かったです
10巻の内容に関しては監督生の選挙?っぽいものの下準備がほとんどだったので、
しばらくは大きく動かないのかな?って感じですね
露壬雄がどうやって生徒の票を集めるのかなあっていうのが気になるところ、
搦め手とか、マニフェストで、とかはまあ無理でしょうし、
ケンカ相手がいなくなるのはつまらない的な演説でもするのかなあ
既刊全部買ってしまったので、しばらくは続きが読めないのが残念
しかし楽しみが一つ増えてよかったというところですね