Dr.STONE10巻を読んだ感想
Dr.STONEの10巻を読み終わったので感想でも
物語のほぼ頭からあった司VS千空の話に決着!
まあ司軍VS科学王国の決着は前回ついてたんで、今巻は司じゃなくて氷月との決着ですね
まあしかし千空と司がタッグを組んで負けるわけがねえ!ってことで、決着自体は割とすぐにつくものの、問題はその後ですね……
氷月の不意打ちで負った司のけがを治すために、地球の裏側まで行って石化光線の謎を解く!という展開に!
そのために新しく石化から解かれた龍水!
船を作っても海を渡るには経験のある船長が必要だ!
ってことで、新しく石化から解かれるわけですが、
このキャラ、もともといいところのボンボンで好き勝手やってたけど、別に石化から解かれた後それで場を引っ掻き回す!……なんてこともなく、割と素直に協力してくれることに
ところが、ただでは協力できない
船を作るために燃料として石油が必要だから、その石油を見つけたらその権利をすべてくれたら船長やってやんよ!
いやいや、そんな石油だけあってもしょうがないじゃん?ってなるところが、
「船を動かしたかったら石油を俺から買うがいい!」
って感じで、なんと独自の通貨を発行!
まさかのストーンワールドで貨幣経済が始まりました!
いやいやこれは面白い!
当然のことながら、貨幣は龍水が作成
ストーンワールドでも価値があるような金銀の硬貨ではなく、ハンコで押して作られた紙幣なので、それ自体に価値はありませんが、油田の所有者である龍水から石油をゲットしようと思うと、千空は龍水の発行する紙幣を集める必要があるわけです
で、紙幣は龍水が牛耳ってるわけですから、龍水はストーンワールドで贅沢をして、その対価を自身の紙幣で支払うわけです
別に石油の要らない他のメンバーには一見価値がないものに見えますが、その紙幣を必要としてる千空は科学を使っていろんなものを売り出して、お金を稼ごうとするわけです
こうやってただの紙切れである紙幣に価値を持たせて龍水が豪遊するわけですね
いやいやこの発想はほんとにおもしろかったです
現実でも商品交換に使えなくなった紙幣はただの紙切れですからね、紙幣というか通貨というものがどうして価値があるのか、っていうのがよくわかっていいです
で、ここまででも十分面白いんですが、これだと龍水の一人勝ちじゃん?ってなるわけですが、そこは千空とゲン
むしろそれを逆手にとっての立ち回り
紙幣の価値は、千空が石油を必要としているから存在するわけです
例えば千空が石油なんていらないから紙幣と何も交換しない、って言ってしまえばその紙幣は紙切れに逆戻り
なので、「この素材がなかったら石油が手に入らなくなって、紙幣を集める意味がなくなる」なんて話を流そうものなら、それまで紙幣を大量にゲットしてる面々は、自分の資産を守るために必死になってその素材を集めてくるわけです
他にもこの巻はメンタリストのゲンが大活躍
話自体も戦闘があったのは最初の氷月せんだけなので、モノ作りがメインだった中盤辺りと同じ感覚で楽しめました
次の巻でついに石化現象の黒幕と遭遇するらしいので、今から楽しみです