銘無しの読書録

読んだ本の感想とか載せていくブログ

Dr.STONE8巻を読んだ感想

Dr.STONE 8 (ジャンプコミックス)

Dr.STONE 8 (ジャンプコミックス)

 

 

Dr.STONEの八巻を読んだので感想でも

Dr.STONEは連載してある程度してから知ったので、

ネタバレを避けてコミックスしか読んでないので、

毎回コミックス読む度に内容一切知らないところから始まるんですが、

今回もめっちゃ面白かったです

ただ、7巻とはちょっと面白さが違って、

8巻ではもう戦争が始まり掛けてるというか、

千空側が行動に移してるのもあって、物作りパートが7巻より少なくて、

その分、戦争方面の駆け引きの部分が多く、そっちはそっちで楽しめました

キャラクターの動きが多いほうがいいっていう人は8巻のほうが楽しめるかも

個人的には物作りパートが結構好きなので、

携帯のロードマップ埋めてく作業してた6,7巻がかなり良かったです

 

それはそれとして、8巻では2巻依頼の登場となる大樹と杠や、

司に石化を解かれた面々が何人か出てくるんですが……

司側の人材の能力がちょっとトンデモすぎやしないですかね……

石化前の時代にちょっと人間離れした人材多すぎじゃね?と思うほどすごいのがまた出てきたし

まあそれぐらいしないと、千空のほうが有利すぎる気もしますしね

 

7巻では司軍を騙して地獄に落ちると言ってた千空とゲンも

マグマが敵の戦力削るために石像を破壊しようとするのを止めたり、

リリアンファンの監視役を仲間にする際、最期の質問に嘘をつかずに正直に答えたり

8巻でも発明だけじゃなく、ヒューマンドラマ的な見せ場も良かったです

これから戦争編に入るなら、そっち方面にもっと期待できるのかな?

ともあれ、次の巻も楽しみです

 

 

 

 

 

 

僕のヒーローアカデミアvol.21を読んだ感想

 

20巻の続きで、脳無とエンデヴァーが戦ってるところからですね

ジャンプでも読んでたんですが、エンデヴァーがちゃんと戦ってるシーンが出てくるのはここが初めてですかね

前巻で大ダメージを受けたものの、戦闘を続行

焦凍や家族のみんなが見守ってる中での戦い!

家族的にはエンデヴァーに色々といい感情は持ってなくても、

やっぱり心配なんだなっていうのがわかっていいですね

 

まあでもやっぱりこの戦闘で一番よかったのは見ろや君ですよね

神野の悪夢が蘇り、象徴の不在が嘆かれるとか言ってるテレビに対して

「まだ炎上っとるやろうが

 見えとるやろうが!!

 エンデヴァー生きて戦っとるやろうが!!

「おらん象徴の尾っぽ引いて勝手に絶望すんなや!

 いま俺らのために体張っとる男は誰や!!

 見ろや!!」

このセリフがもうホント最高でしたね

脳無を撃退してからはの轟家の一幕は、

エンデヴァーのこれからと、轟家のこれからが期待できるお話でした

 

ワンフォーオールの面影の話から、現在も継続中のA組B組対抗戦

正直こんなに長引くとは思わなかったぐらい長いですね……

コミックスでは1戦目が終わって、2戦目の途中まで掲載されてます

心操の再登場は嬉しいけど……正直もうちょっとテンポよく進めてほしいかなあ

というところで

エンデヴァーの話は文句なく面白かったです

 

 

 

 

 

 

おおきく振りかぶって30巻を読んだ感想

おおきく振りかぶって(30) (アフタヌーンKC)

おおきく振りかぶって(30) (アフタヌーンKC)

 

出てることに気付いてなくて、

今日本屋いって初めて気付いたんでゲットしてきました

 

内容は崎玉戦の続きで、

4番佐倉を敬遠した後5番石浪の打順から

正直敬遠のたびに叫ぶオッサンが鬱陶しかったんですが、

今回はほぼほぼ出てこないのでひと安心

それはそれとして佐倉を敬遠した後の石浪

ただでさえ負けてる状態で、まさか追加点!?

いやいやまさか……とか思ってたら、

そのまさかの追加点でした

結構離される上に、ピッチャーは戻るし、

石浪はキャッチャーのままだしの状態

 

どうにも西浦先に合わせて崎玉がいろいろ隠してたようで、

押されっぱなしの西浦

えっ、これ西浦の負けもあるんじゃない……?

まあ夏じゃないし、負けても別にいいんだろうけど……えっ、マジで?

ってなドキドキの展開に

 

ちなみにネタバレですが、この間では崎玉戦終わらなかったです

決着は次巻になりそうです

 

正直崎玉戦始まってちょっと押されてたけど、

前圧勝した相手だし普通に勝てるだろうと思ってたのに、

こんなに押されるとは思ってなかったです

 

三橋はフォームの改造中だけど、

埼玉に押されっぱなしなのを見ると、あんまりパワーアップしてる気がしないのがちょっと残念

とりあえず次巻も楽しみです

 

 

オーバーロード3巻を読んだ感想

オーバーロード3 鮮血の戦乙女

オーバーロード3 鮮血の戦乙女

 

オーバーロードの3巻を読み終わったので感想でも

 

内容は2巻の最後でシャルティアが裏切ったという報告を聞くまえぐらいから始まって、シャルティアがその時何をしてて、最後にどうなったかという話から入ります

例によってアニメを見てるので内容は知ってたんですが、

印象としてはシャルティアとの戦いが半分ぐらいかな?と思ってたんですが、

シャルティアとの戦いはもうほんとに終わりの方だけで、

殆どはシャルティアに怒った出来事と、アインズ様の状況把握と戦闘準備に割かれてました

 

例によってアニメではよくわからなかったブレインの立ち位置的なのが、

小説を読むとすっきりしますね

正直アニメ見てるだけだと、ブレインは腕は立つけどただの山賊?としか思えなかったですが、ガゼフを超えるために傭兵になって命のやり取りをしてることとか、戦闘中の洞察力とか、武技の内容とか細かく説明してあるので、戦ってる描写は読んでいて面白かったです

モモンの話にしても、一人というか自分のチームだけでヴァンパイアの調査に行く下りでの冒険者とのやり取りとかも読んでいて面白いです

アインズ様に殺されることになった冒険者がいましたが、アニメだと見てて、

あれ? これだれ?

とか思ってたんですが、原作では当然のことながらそのへんもきっちり描写があります

 

シャルティアとの戦闘では、アインズ様が圧倒的不利と言われてますが、

それを覆すための戦術を駆使しつつ、シャルティア側の視点で戦闘が描写される場面もあって、読んでいてアインズ様に一杯食わされることうけあいです

 

3巻ではナザリック陣営同士で戦うことになったので、

1巻や2巻みたいに、アインズ様が何かを成し遂げた!

みたいな話がないので、そういった部分はちょっと物足りませんが、

その分戦闘描写や、ユグドラシルの設定部分等の説明が面白かったです

 

次の巻ではリザードマンの話になるので、コキュートスの活躍が楽しみです

 

 

 

冴えない彼女の育て方FD2を読んだ感想

 

今回読んだのは冴えない彼女の育て方FD2です

小説の方はFD、GS含めて出てる分全部読んでます

 

で、まあ感想としては、

倫理くんほぼ出てこないのが残念でしたね……

基本ヒロインの話がメインで、

倫理くんはほぼ出てこないです

一応、1年目の終わりに恵との仲直りの話の後日談的な話があって、

そこに出てくるぐらいですね

なので、倫理くんとヒロインたちの絡みが見たい!って人には物足りないかと

もう読んだの前すぎて忘れたんですが、FDってそもそもそういうものだったっけ?

 

ヒロインの話がメインと言いつつ、

恵と英梨々と詩羽の登場回数が多くて、

美智留と出海の出番はあんまりなかったかなあ

時系列的にはバラバラで、本編の後日談とかあるかな、

とちょっと期待してたんですがそれもなし

 

個人的には倫理くんがあんまり出てこないので微妙でしたが、

恵と仲直りの話から、恵とその姉との話は結構良かったです

話自体は結構面白かったんで、

シリーズ読んでる人なら楽しめるんじゃないかと思います

 

 

 

 

恋する統計学 回帰分析入門(多変量解析1)を読んだ感想

恋する統計学[回帰分析入門(多変量解析1)] (多変量解析 1)

恋する統計学[回帰分析入門(多変量解析1)] (多変量解析 1)

 

 

ディープラーニングの本を読んだあと、

多変量解析について勉強したいな、と思ったので買ってみました

meinashi-read-book.hatenablog.com

 

とりあえず読み終わったんですが、

今まで読んだ他の統計の本に比べて圧倒的に数式が多かったです

文章での統計の説明よりも、数式の説明のほうが多いんじゃないかってぐらいです

 

このシリーズって他にも出てるんですが、

多変量解析の説明をしようとするとこれだけ数式出さないといけないのか、

このシリーズがそういう内容なのかはちょっとわからないですね

 

個人的には数式が欲しかったので、

使うときに本を片手に作業すればいいかな、と思ったんですが、

例えば移動中に勉強したいな、と思って読んでも正直数式だけなので、

いまいち頭に入らないんじゃないかと

実践で使うんじゃなくて、とりあえず知識としてほしいな、

と思って読むとちょっと微妙かも

逆に中身の計算についてどうなってるんだよ! 詳しく知りたい!

って人にはいいんじゃないかな

 

自分は後者なので内容には満足してるんですが、

それとはまた別に、多変量解析について文章多めで説明してくれる本があったら、

それはそれで読みたいかなとは思いました

 

 

 

恋する統計学[因子分析入門(多変量解析2)] (多変量解析 2)

恋する統計学[因子分析入門(多変量解析2)] (多変量解析 2)

 
恋する統計学 [推測統計入門]

恋する統計学 [推測統計入門]

 

 

オーバーロード2巻を読んだ感想

オーバーロード2 漆黒の戦士

オーバーロード2 漆黒の戦士

 

 

オーバーロードの2巻を読み終わったので感想でも

1巻と比べると格段に読みやすいというか面白かったです

別段一巻が特別つまらないというわけではなくて、

1巻はユグドラシルの説明だったり、ナザリックの説明だったり、

守護者の扱いだったり、主人公自体が混乱してたりで、

結構な量の説明パートがあり、主人公が活躍するシーンが全体の4分の1ぐらいしかなかったっていうのが、読み進めにくかった理由です

2巻はそのへんの説明パートがほぼほぼ無いので、

物語が始まってすぐに本編だったので、序盤から期待感があってよかったです

 

2巻では主人公がモモンを名乗り、

魔道士ではなく戦士として冒険者という職業について、

名声を得ると共に情報を集めていこうとする話なのですが、

戦士になってもアインズ様が強すぎて、周りの冒険者から一目置かれるわけです、

1巻では最後の方しか見られなかったアインズ様無双が、

序盤から出てくるわけです

 

アインズ様が物語となる舞台の世界について何一つ知らないので、

他の冒険者から聞いて現在の状況なんかを把握していくわけですが、

読んでる人からしてもわからないことだらけなので、

アインズ様が理解するように、読みながら世界観について理解していけるので、

書き方がうまいなあと思いますね

 

まあ1巻でもそうでしたが、アインズ様は別に正義の味方ではないし、

精神的にアンデッド寄りみたいな状態になってるので、

主人公は絶対的に正しくないと駄目なんだ!って人は受け付けないかなあと

王道の物語で言うところの勇者じゃなくて魔王ですしね、アインズ様

とはいえ、だからといってこの巻で悪事を働きました!

なんてこともないし、今回の敵キャラは悪人と呼べる相手だったので、

不快感とかは特になかったです

 

アニメと比べると戦闘シーンの躍動感的なのは流石に負けますが、

アインズ様の行動理念というか、何を考えてそう行動したのか、

みたいな説明部分も長すぎてダレることなく読ませる文章になってました

というか、アニメ見てから原作読むと結構印象変わるシーンが多いので、

アニメ見てる人が読んでも普通に楽しめますよ

次はシャルティアの話で内容も知ってますが、続きが普通に楽しみです

 

 

 

オーバーロード1巻を読んだ感想

アニメが面白かったので、今更ですがオーバーロードを読み始めました

とりあえず1巻読み終わったんですが、

まあアニメを見てて内容は全部知ってたので、

ストーリー的な驚き、みたいなのは一切なかったわけですが、

よく聞くんですがアニメでは結構いろいろ端折られてるっていうのがよくわかりますね

まあ結構分厚い本なので、それをアニメにするにしても、

逐一拾ってたら話数が足りないでしょうから仕方ないんでしょうが

アニメだと割とあっさり守護者たちの忠誠を確認してるところとかも、

結構疑ったり、今は大丈夫でも後々裏切られないように振る舞わないといけない、

みたいなことを考えたりと、地の文がある分、

心情とか考察部分とかが細かく描写されてますね

カルネ村のガゼフにしても、アニメだと初っ端らから速攻友好的になってたけど、

小説だとやっぱり疑ってたり、デスナイトを貸してくれと頼んでたり、

まあむしろ流れとしてはそっちのほうが自然だよなあ、って感じですね

アニメではそういうもんだろうと思ってスルーしてましたが、

アニメ見てから原作読むと、確かにあー、いろいろすっ飛ばされてるな、

って思いましたね

 

 

内容に関してざっと説明すると、

現実世界で営業だった主人公がサービス終了になるネトゲに最後までログインしてたら、異世界へと飛ばされてアンデッドになっちゃった!?

とりあえず状況を確認しつつ、拠点にいる元NPC達を使いつつ、

さてこれからどうするか、おっ、なんだ村が襲われてるじゃないか、

助けに行くか、みたいな感じの異世界転生?ものです

基本主人公勢力が無双するダークファンタジーという感じの作品なのですが、

元は人間であったものの、アンデッドになって以降、

精神状態が人間のそれとは違うようになっており、

人を殺してもなんとも思わなくなって、虐殺シーンとかも普通に出てくるので、

主人公は正義の味方じゃなきゃ駄目だ!って人はあんまり受けないんじゃないかと

1巻だけ見ると、主人公側はそこまで悪いことをしているわけではないですが……

逆に主人公勢力が圧倒的に強いので、世界相手に無双するぜ!っていうのが好きなら、

面白いと思います

 

 

 

ディープラーニング(やさしく知りたい先端科学シリーズ2)を読んだ感想

ディープラーニング (やさしく知りたい先端科学シリーズ2)

ディープラーニング (やさしく知りたい先端科学シリーズ2)

 

 なにか技術書読みたいな、と思って探してて目に入ったのがこの一冊

ディープラーニングって聞いたことはあったけど、具体的な内容は知らなかったので、とりあえず買って読んでみるか、ということで読んでみました

内容としては、

の4つのチャプターに分かれて、それぞれ解説してありました

 

ディープラーニングとか機械学習とかの本って他にもあったんですが、

他のやつだとPhyonを使ってやる!みたいな感じになってたのでちょっと避けました

何やらそれ用のライブラリーがあるそうで、多分それを使った機械学習なりディープラーニングのやり方の説明が書いてあるんじゃないかと思うんですが

とりあえず機械学習やらディープラーニングやらがどういう処理を行っているのかを知りたかったので、こっちの本にしました

で、読んだ感想なんですが……

難しすぎてさっぱりわからんorz

残念ながら私の頭の出来ではちょっと理解できなかったです、はい

機械学習の方は統計とか只今勉強中なのでまだついていけたし、

自然言語処理に関しては昔ちょっと触ってたことがあるのでまだなんとかなったんですが、ディープラーニングの話に入ると正直まったくわからなかったです……

ちょっとこれに関して理解しようと思ったら、もうちょっと数式見ても頭痛くならないように努力するところから始めないと駄目でしたね

 

AIアプリケーションの開発方法や、AI技術とビジネスに関しては、

どっちも利用するつもり無かったので目を通すだけでしたが、

これを読んだら開発ができる!とかビジネスに利用できる!っていうのとは違って、

こんな風になってますよ、っていう説明みたいなものでした

読み物としてはこの辺は結構興味深くて面白かったです

これからもし開発やら利用するようになったさい、触りだけでも知っておけるといろいろ違うかと思うので、興味があるなら読んでみてもいいんじゃないかなと思います

ヴァンパイア十字界7-9巻を読んだ感想

 

 

全9巻なので、これで話は終わりです

とりあえず感想を端的に述べると最高です

1000年前の真実が明かされ、物語の伏線が一気に回収されて行きます

そこのネタ晴らしをしてしまうと、ほんとにもう台無しになってしまうので、

これに関してはもう何も言えないです

人間側の陣営である森島が、知らなければよかったと思ってしまう真実とは、

ストラウスたちは宇宙人を倒せるのか、

そしてストラウスと、ブラックスワンの決着は……

これがちゃんと全部片づけられます

1から6巻までに積もり積もったものが、全部回収されていく流れは、

もう7巻から読むのが止まらないこと請け合いです

なので読みましょう!

少なくとも虚構推理と絶園のテンペストが面白いと思えるなら、

これは絶対に面白いです!

というか個人的には、ヴァンパイア十字界絶園のテンペスト、虚構推理を比較すると、一枚落ちてしまうと思うぐらいです

ただ終わり方に関しては好き嫌いあると思うので、そこに関してはよくなかったと思う人はいるような気がします

勧めるうえで中身に触れられないのが残念ですが、

ここをネタバレしてしまうと、推理小説の犯人どころか、動機からトリックまで教えてるようなものになってしまうので……

城平さんの原作作品を一つでも読んで面白い!と思ったらなら、こちらもお勧めします!

 

虚構推理(9) (講談社コミックス月刊マガジン)

虚構推理(9) (講談社コミックス月刊マガジン)

 

 

城平さんの漫画原作の作品といえば、

多分一番有名なのがアニメ化した絶園のテンペストなんじゃないかと思うんですが、

その前にガンガンで連載してたスパイラルとこのヴァンパイア十字界は、

名作なのに知名度があんまりなのが残念

スパイラルはまだアニメ化されてるだけ、まとめとかでたまに名前を見かけたりしますが、ヴァンパイア十字界は全然見かけないんですよね

でもこれだけ面白いんだから一度読んでみてよ!と言いたくて記事にしたわけです

 もし少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ読んでいただきたい

きっと損はしないはずです

 

あ、ちなみに例に出してないですが私が知ってる限りあと一つ城平さんの原作漫画がありまして

 

 天賀井さんは案外ふつうという漫画があるんですが

これも面白かったのは面白かったんですが、

4巻と割と短いので、伏線回収のカタルシスは、ほかの作品ほど感じられないかなといったところです

逆に4巻だけなので、まあちょっと読んでみようかな、っていうならちょうどいいボリュームかもしれないですね

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、実際にこの作品を読んだのはかなり前なのですが、

最近読み直したので改めてこうして感想を投稿したわけです

なので何かというと、

めっちゃ感想語りたい!

読んでない人にネタバレするのはもうもったいなすぎるので、

ここを読み飛ばしてくれてると願って、書き連ねますが

ストラウスが眷属のために千年間戦い続け、

ブラックスワンの正体は実はステラだったということを知った後のレティシア

「何だよ……ストラウスが何をしたんだっ! 何も悪いことしてないじゃないかっ!

 ストラウスは立派な将軍だったんだろ!? お様だったんだろ!?

 ずっとみんなのために苦しんだろ!? もっと悪いやつがいっぱいいるだろ!?

 なのにこんなのってないよ! あんまりだよおっ!」

このセリフがね……ほんともう、泣ける

まあ実際ストラウスは人間もダムピールも殺してるわけで、

何も悪いことしてないとまで言い切るのはちょっとあれですが……

だからと言ってここまでひどい目に合う必要があるのか?!って言いたくなるレティシアの気持ちはめっちゃよくわかります

 

そのあと、ストラウスを追いかけた後の蓮火との問答もよくて、

1巻の1話で蓮火が守れなかったブラックスワンの小松原ユキを失い、

50年もの間どうしていいかわからず不毛に剣を振ってはい回るしかできなかった蓮火は見苦しい、しかしそれは小松原ユキを本当に思っているからこそであり、ストラウスが平静を保てているほうがおかしいのではないか

本当に思っているならこんな状況に耐えられず狂い死んでいるんじゃないのか? そもそも自分に心などあるのか? 心らしきものは少しばかり出来のいいプログラムが作っている幻に過ぎないのかもしれない、そんなおぞましい疑問を抱かずに済むなら耐えられないほうがいい

そういった後の蓮火の絶望したような顔がやばい

序盤からもうストラウスを殺すことばっかり考えて行動して暴走していた蓮火が、動けなくなるとかどんだけ……

完璧超人な主人公なら探せばいくらでもいそうですが、こんな思いもの背負ってる主人公はそういないんじゃないでしょうか

 

この作品主人公がすでに完成しきっているので一切成長要素がないわけですが、

それを補って成長したのは、案外蓮火なんじゃないのかと

戦闘力的な意味じゃなくて、精神的な意味ですが

最後まで蓮火が赤バラを許すことは当然ながらなかったわけですが、

初期の暴走状態してて、赤バラを殺すことしか考えてなかったのに、

最終決戦前には悩んでいるブラックスワンに対して言葉をかけ、

霊剣を渡してストラウスに勝ち目がある状況があれば、何も考えることなく全力で戦えるだろうと背中を押し、

最後にストラウスの死後、ブリジットがストラウスの罪が許されたといったのに対して、

「そうじゃねぇ、あいつは……あいつはようやく自分を許せたんだ」

と言って去っていく……

最終巻手前まではトラブルメーカー的な意味で目立っていましたが、

最終巻の蓮火はほんと成長したなあ……って思えましたね

 

最終的にストラウスはブラックスワンに倒されてしまうわけですが、

最後の最後でステラとの出会いの回想から、

「そうだなステラ……私はよくやったな…ならば、これでよしとしようか……」

このセリフからの黒鳥が消える、つまりストラウスが死んだことを示唆するシーン

ここだけでも落涙ものですが、

最後の

ローズレッドストラウス…最後のヴァンパイア王は確かに多くの人を殺した

大切なものを守れなかった罪深き王であろう

けどあの人は多くの人を救った 守るべきものを守り抜いた

この地球でさえ守ってみせたのだ

そのことを知る者たちよ

できるなら最後の王のために祈ってくれ

その魂に—―いと高き月の恩寵があるように

いやこんなん泣くわっ!!

ブラックスワンもなんとかなって、ストラウスも生き残って、

もう一度眷属の王に戻りました、みたいなハッピーエンドのほうがいい!っていう人はいそうですし、私自身ハッピーエンドのほうが好きですが、

こんな終わり方されてしまうと、もうこれ以外のものを望めないですね……

というわけで、ヴァンパイア十字界の感想でした